自分が壊れる

投稿者: | 2017年4月11日

自分が壊れる

自分が受け持っていた利用者が、ある日転んで足を骨折してしまった。
1人で何でも出来る利用者だったが、その骨折がきっかけでみるみるうちに機能低下が進んでいった。自分のせいで骨折したわけではないが、自分の受け持ちの利用者だったのと、自分はグループのサブリーダーという立場だった為、その利用者の対応全て求められた。その為、毎日毎日残業しながら介助方法を考慮し変更していく。

その頃、自分のグループの職員は妊娠を理由に2人も退職したばかりだった為、自分が請け負うしかない状況でいた。

その利用者は急激に機能低下が進み、何もできないことからのストレスにより精神面にも影響が出てきた。どの職員に対しても発狂し、バリ掻き、噛みつき、ご飯も拒否し続ける状態が何ヶ月も続いた。

その利用者の対応を毎日行っているうちに、自分がなんだかおかしくなってきていたことに気づいた。
ある日の夕方、ご飯を持って居室へ行き介助をしようとした時、思いっきり手をバリ掻かれ、流血した。
その瞬間、頭の中で何かがプツンっと切れた気がした

もうその後からは何もする気になれず、仕事ってなんなんだろうと思うようになり、自分はサブリーダーという立場なのに利用者が良くなることを何もしてあげられなかったと責めるようになっていった。

その後、2ヶ月程はなんとか仕事を続けることができたが、そのバリ掻かれ流血した部分を自分で切りつけるようになってしまっていた。手首だったが、毎日毎日そこをカッターナイフで切りつけている時間は何も考えずに無になれた。今、思えば、その行為は自傷行為というものであり、なぜそんなことをしていたかの心境なんて思い出すこともできない。

でも、切りつけている時間は何も嫌な事を考えず痛みだけを感じることが快感であった。だから毎日毎日、部屋にこもり切りつけていたんだと思う。

もう自分は介護の仕事には属すことができないと思い、退職を申し出たが、2ヶ月は働かないといけなかった。
その利用者も自分の担当利用者であった為、2ヶ月間は介助を精一杯やった。その後、退職することができたが、1年間は仕事に就けず、親の世話になっていた。

介護福祉士を持っていながら、このような情けない状況になってしまった自分を毎日責めて過ごしていた。
もう2度と介護職に就ける日は来ないだろうと思っていたが、なぜか介護という仕事は辞められないものでまた介護施設で働いていた自分がいた

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